2021/04/12
4月も半ばになり、三寒四温を繰り返しながら季節は春から夏の準備をしはじめています。
ついこの間まで地面に落ちた葉はカサカサと音を聞かせていて、和室からの景色も向こう山の様子が窺えていたのに。
そんな冬の庭から、梅や昨年の長梅雨で葉が穴だらけでカビてしまったのではないかと心配していた桜も見事に咲いてくれて、そこかしこに溢れる春を感じ、気づけば緑わさわさの夏の庭へと姿を変えています。
緑の中にヤマブキ、ツルニチニチソウと鮮やかな色が顔を出し、勢いよく広がる緑たちにとても強いエネルギーを感じます。それぞれに居場所があるようで自然の調和が美しく、同じ緑でも一色ではない姿はずっと眺めていられてしまいます。
以前この庭にいらした方から「野草にはその年で主役がいるのだよ」と教えていただきました。
確かにその年その年で幅をきかせて(?)見える草花が違う気がします。
今年は例年になく「山帰来」が強いのではないかな。
庭のものもそうですが、入り口から上がっていただく階段には大きな山帰来のアーチが架かっています。
この姿はぜひ実際にご覧ください。(足元にはお気をつけて!)
エネルギッシュな緑から、実をつけてその実が赤くなる季節までもまたあっという間なのでしょうか。
日々動き続ける草木の姿を見逃さぬよう、感じながら時には力を分けてもらいながら過ごしたいです。
そして桜の枝葉も大きく広がり、陽の入り方が変わりました。
ここから漏れる光も心地よくとてもきれいです。
今日は小雨しとしと。
水分補給をした草木はまた明日は今日よりも緑色濃い姿をしているのだろうな。
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