2019/11/16
サムエル工房のラグ
初めてご紹介するメキシコのラグです。 メキシコは16世紀のスペイン統治以来、今もなお 62の先住民族(インディヘナ)が存在し1000万人以上暮らしているそうです。それぞれに持つ伝統的な技術や文化、自然の中からつくりだされる品々や民族衣装などは大変魅力的なものがあります。 サムエル工房のラグを手にした時、しっかり織り込まれているのに軽やかで柔らかい印象を受けました。そして美しい色が全て植物や昆虫からつくる天然染料だということ、「水、山、川」などの意味を持つ織り柄に魅了されました。 今回は80×150cmの大判と、50×50cmの和室などにも合う正方形サイズを届けていただきました。 正方形サイズは8つのデザインから選んでいただき、*受注生産となります。 それぞれの意味合いで決めていただくのもよし、直感で選んでいただくのもよし。 楽しく悩みながらお選びください。 *正方形サイズは1月中に仕上がり予定です。
大きな木製の機織りに色鮮やかな糸が美しい。
細かく丁寧な仕事はもちろん身近な昆虫や植物から採れる天然染料で染められた糸はその発色の良さにも驚きます。
そして右上のウチワサボテンの写真、こちらはサボテンに付くカイガラムシという昆虫から赤い色素を採ることができるとのこと。なんとなんとその色素は2000年初頭までお酒のカンパリの天然着色料として使用されていたようです。びっくりですが鮮やかです…
- サムエル工房 -
メキシコ南部、オアハカ州のティオティトラン デル バジェは良質な織物が盛んな村で、200軒以上の工房があると言われています。
pipsのラグはその中でも天然染色にこだわった、数少ない工房のひとつ、サムエル氏の工房で織られているものです。
祖父の代から織物業に携わっており、70年もの間、家族経営で伝統を受け継いできています。
サポテックラグと言われるこのラグは羊毛を手つむぎした糸を植物や昆虫など、
すべて自然のものから抽出した染料によって染色し、自作で組んだ大きな織り機から1枚を織り上げます。
平織りのため、裏表がないので両面使うことができるのも特徴です。
近年、織り手が減少する中、この素晴らしい技術を守っていこうと村の若者に技術を伝えるため、
ワークショップを開催したり、仕事を提供し、職人の育成にも力を入れています。
(pipsより)
Photo by pips
| ガラ紡 と ラグ展 | 2019年11月14日(木)〜26日(火) 11月19日(火)休み Suno&Morrison (ガラ紡・インド手織りラグ) Kameli apartment (ラトビア手織りラグ) CASTELLA NOTE (ポルトガル手織りラグ) pips (メキシコ手織りラグ)
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